subversionを使ったA successful Git branching modelの運用


現在のプロジェクトではsubversionを使っているのですが、10人ほどの開発メンバーで並行開発をしているためA successful Git branching modelを参考にFeature branchesを活用した開発スタイルにしています。

A successful Git branching model を翻訳しました


しかしどうしてもブランチの統合時に意味不明なコンフリクト(競合)が発生してしまい、その度に手動(というか目視やメンバー同士の確認)でのマージを行なっておりリリースや統合が高コストになっていました。


例えば以下のような場合

2.のマージの時にfeature1ブランチにhello.jpgがコミットされたという変更履歴が残るため、3.のdevelopへのマージの際にはfeature1ブランチの変更点(コミット)を全てマージしようとするため、再度developにhello.jpgをコミットしてしまうようです。


調べた所reintegrateというオプションを見つけました。

Subversion 1.5 以降での機能ブランチのマージ

ブランチをトランクにマージするときは、--reintegrate オプションを付ける。

    • reintegrate オプションを使うこの形式のマージは一つのブランチにつき一回だけ行える (その後ブランチを更新してもそれをトランクにマージできないので、ブランチはただちに削除するとよい)。ブランチでの変更のうち、トランクからブランチへのマージによるもの以外の変更がトランクに適用され、自動的に svn:mergeinfo 属性が更新される

Eclipsesubversiveを使っている場合はマージウィンドウのタブに該当の機能がありました。

ここからマージ作業を行えば、晴れてブランチでの修正分のみがdevelopに取り込めましたとさ!


追記:
mergeの方法についてなのですがdevelop -> featureブランチへの取り込み時に手動でマージ(ファイルを上書きするとか差分エディタで書き込むとか)すると、svn管理上のmergeinfoというプロパティがセットされません。
そのため、reintegrateマージの際に上記コミットがマージコミットとして認識されずに、developへのマージ時にコンフリクトしてしまいます。

developからfeatureブランチへの取り込みの際は必ずmergeコマンド(or eclipseのマージ機能)を使うようにしましょう。
http://www.asahi-net.or.jp/~iu9m-tcym/svndoc/svn_mergeinfo.html